釣ったら食うがモットーのへた釣りファミリー。島道楽のブログには釣りキチファミリーと紹介されていたが、魚食い道楽ファミリーでもある。西表島滞在中は、小渕船長に紹介してもらったパイン館のとなりという居酒屋に魚を持ち込んで宴会三昧。東京に帰ってからもグルクン食いまくり。
パイン館の隣にある居酒屋が「パイン館のとなり」。沖縄料理や泡盛を味わえるお店だ。料理人が小渕船長の友達ということで、釣った魚を持ち込んで料理してもらった。釣りたての魚はどう料理しても美味な上に、沖縄の魚を知り尽くしているプロの料理人が調理をしてくれたわけで美味しくないわけがない。お酒も進んで請福なる泡盛を3合ほど1人で飲んでしまった。
お刺身でいただいたのは1日目はナンヨウチヌとマングローブジャック、2日目はシロダイとシモフリフエフキの4魚種。うまかった順に並べると、シロダイ→マングローブジャック→ナンヨウチヌ→シモフリフエフキだろうか。お刺身のなくなるスピードもほぼこの順番。シロダイは、上品で淡白ながらも魚の身のうま味を感じさせてくれる。マングローブジャックは、脂が乗っていて野趣あふれる味わい。クロダイと味が近いナンヨウチヌのお刺身が物足りなく感じるくらいなのだから、この2魚種の味は抜群すぎるのである。
マース煮という塩味の煮付けにしてくれたのが、ナンヨウチヌ、マングローブジャック、シモフリフエフキ。海水と同じくらいの濃度の塩水で1時間くらい(魚のサイズによる)じっくり煮込む料理だ。パイン館のとなりでは単に塩水で煮込むだけでなく、ナンヨウチヌ、マングローブジャックは、アーサという海苔とニンニクを一緒に、シモフリフエフキは西表島産天然もずくを一緒に煮込んでくれた。マース煮は、昨年島道楽・小渕船長に浜で調理してもらって食べたときに「最も美味な魚の料理法の1つ」だと感動したものだが、もう一手間加えると、さらに美味しくいただけるものだと感心したお味だった。
そしてアカジンミーバイの煮付け。沖縄の最高級魚の1つとされているこの魚は、食べなれた醤油味の煮付けに。本土(向こうの人がいうところの内地)で食べたことのあるほかの魚の煮付けと食べ比べてみてよ、ってことだろうか? へた釣りは、メバルの煮付け、キンメダイの煮付けが大好物で、これを超える煮付けはないと信じていたが、これからは、メバル、キンメ、アカジンを煮付けて美味な魚の三強と呼ぶことにしようと思う。
番外編が舟浮のコーヒー&カレー「ぶーの家」で食べたイノシシカレー。大阪出身のお母さんがトロトロになるまで煮込んでくれたイノシシ肉の入ったカレーは魚ばかり食べて獣肉に飢えている舌には絶品だった。子供たちはイノシシカレーうどん、妻はイノシシカレーそばを食べていたが、イノシシ汁に八重山そばを入れたイノシシそばがものすごく美味そうだったので、今度行ったらイノシシそばを食べてみたい。店の名になっている「ぶー」はモコモコのかわいい犬。イノシシの骨が大好きなようで、子供たちの遊び相手もしてくれるかわいいだけでなく、役に立つワンちゃんなのであった。
著者: へた釣り