前魚信があって、本魚信に変わり、竿に十分ヒラメの重みが乗るまで約40秒。慌てずに竿をゆっくり立ててアワセる。教科書にはそう書いてあるが、実際のヒラメの魚信は想定した通りには出てはくれない。ヒラメの3戦で学んだコツらしきものを忘れないようにメモ。更なる大物を狙いたい。
▼ コツ?1 ヒラメがいそうな雰囲気は仕掛けを入れれば分かる
前魚信が餌のイワシがヒラメに怯えて逃げようとしている動きなのか、ヒラメに咥えられて暴れている動きなのかはよく分からないが、ヒラメがいそうという雰囲気はイワシをタナに入れたらすぐ分かる。プルル、プルルというイワシの動きが続くときはチャンスタイム。集中して竿を動かさないようにして本魚信が出るのを待つ。
▼ コツ?2 魚信の数は誘いの数。竿を置かずマメに動かし続ける
仕掛けを入れるとイワシが怯えて動き回ればうれしいのだが、そんなポイントばかりではない。かといってヒラメはいないと判断するのは早計。ヒラメは海底に忍者のように潜んでいる。餌のイワシが気付いていないこともある。竿を置かずに1メートルくらい誘い上げてゆっくり落とすを繰り返すと、魚信の数は竿を動かしていない人より確実に増える。へた釣りは竿動かすのが大好きなので魚信の数はほかの人より多い。そもそも魚信が多い釣りではないので、魚信を少しでも増やす努力をすることで、ヒラメ釣りに飽きずに集中できると思う。
▼ コツ?3 誘い上げ中の魚信には2種類あるので臨機応変に対処
ヒラメの魚信は竿を誘い上げている最中に出ることが多い。逃げようとしているイワシにヒラメが慌てて飛びついてくるってことだと思う。この場合の魚信は2種類ある。いきなりイワシを丸飲みして誘い上げ続けているとゴンッと竿に重みが乗るケース。もう1つはイワシを軽く咥えて海底に戻ろうとしているケース。前者は勝手に針掛かりしているのでそのままアワセる。後者は最初の魚信が弱い。誘い上げを止めて本魚信に発展するのを竿位置をキープして待つ。
▼ コツ?4 誘い上げ中の魚信をモノにするためにトリプルフック
釣果2匹の経験なので確信はないが、前魚信→本魚信で釣れた1匹目は親針で、誘い上げ中のいきなり魚信で釣れた2匹目は孫針で釣れた。ヒラメはイワシを尻尾の方から咥えるという傾向があるように思うので、誘い上げ中の魚信のフックアップ率を上げるためにも孫針はトリプルフックの方がいい。治久丸の船長もトリプルフックを推奨している。根掛かりが増える。大物が掛かると針の溶接部分が伸ばされる可能性があるというデメリットはあるが、誘い上げ中に食ってきたヒラメをモノにしないともったいないし、悔しい。
▼ コツ?5 捨て針は市販仕掛けは長すぎるので50センチに詰める
錘を底から1メートル切ってという教科書通りの釣法では伊豆だと魚信が減る。船長の指示も底から50センチ。船の揺れで錘がときどき底を叩くくらいがいいと教わった。根の荒くないポイントでは30センチも切れば十分。魚信を増やすには、市販仕掛けの捨て糸の長さは長すぎるように感じる。思い切って50センチくらいに詰めて使う。捨て糸50センチ+底を切った30センチでハリスの長さとほぼ同じ。底をタイトに攻めた方が魚信が出やすい。
著者: へた釣り