干物作りには何度か挑戦したことがあるが、風通しの悪い東京の住宅地での干物作りはかなりいい確率で失敗する。失敗すると異臭騒ぎまで引き起こすのでご近所にも大迷惑。「ピチット 一夜干しシート」なら冷蔵庫で誰でも簡単に干物が作れるらしい。今度アジ釣りに行く前に買おう。
アジの食べ方の中で、干物は最も美味しい食べ方の1つではないかと思う。水分が減った分、身の味が凝縮され、お刺身や塩焼きにするには小さすぎる(=脂ののってない)アジでも満足できる一皿になる。へた釣り家でも専用の網を買って何度か干物作りに挑戦したのだが、失敗続きで断念していた。小さめアジはフライにして食べている。
「ピチット 一夜干しシート」は浸透圧の原理で、食品中の遊離水を取り、旨味成分を残す超薄型シート。オカモトの超薄型となればモノが悪かろうはずがない。開いた魚をピチットに包み、冷蔵庫で一晩寝かすと一夜干しが簡単に作れるんだという。作り方の前段階は干物作りと同じ。失敗することが多い干す作業を冷蔵庫に入れて放っておくだけでできちゃう。ちゃんと干したものとどれくらい味が違うのかが気になるが、オカモトの超薄型だから信用してもいいんではなかろうかと。
■アジの開き一夜干しの作り方
1. エラ、ハラワタ、ゼイゴを取ったアジを腹開きにして、頭にも包丁を入れて割る(ここが干物作りの楽しみ=売ってるアジの開きのようにうまく割れるとすごくうれしい)。お腹の中に残っている血合をきれいに洗い流す。
2. 水1リットルに塩150gくらいを溶かす。塩は伊豆大島で買った「海の精」がお気に入りだ。ナトリウムだけでなく、マグネシウム、カルシウム、カリウムをはじめ、健康保持に欠かせない少量微量のミネラルが豊富に含まれている。作った塩水の中に20分から30分漬けておく。
3. 水気をキッチンペーパーなどで取ってから干す。でも、都心のベランダで干したところで失敗するので……「ピチット 一夜干しシート」で包んで冷蔵庫に入れる。12時間くらい放置しておけば、アジの開きの一夜干しが完成するんだという。
なんだか猛烈にアジ釣りに行きたくなってきたぞ。
著者: へた釣り