釣り具屋通いの楽しみは小物漁りだ。竿やリールは高価なので悩みに悩んで結局買わないこともあるけれど、500円以下の小物なら昼飯を一度か二度我慢すれば買える。気になった物は取りあえず買っておいて、新兵器の投入で船中で自分だけいい目に遭う姿を夢想して悦に入る。
気になってたLTウィリー五目に挑戦!と思い立ったときから気になっていたのが櫻井釣漁具のエコスカート。同社の2012年のカタログの表紙がエコスカートを使って特大サイズのマダイを釣った写真だから、見つけたら買うぞ!と狙っていた。3本針のウィリー仕掛けの3本目の針を空針にして、オキアミ+エコスカートで釣るのは、竿を動かし誘って釣るウィリー釣りに大物への期待感を高めてくれるのではないかと考えたわけだ。
エコスカートの存在を知り、これは1回使ってみないとと思ったのは上の動画を見てから。なんだか妖しげに海中でたなびいて動く様子が、オキアミのアピール度を飛躍的に上げてくれるような気がするし、オキアミが餌取りに取られたあともエコスカート単体で魚を飛びつかせるルアー効果を期待できる。
ところがである。エコスカートを売っているのを見かけない。とうとう神田にある櫻井釣漁具のアンテナショップ、神田つり具の櫻井まで行って買ってきた。ついでに製造メーカーの社員でもある店員さんに、エコスカートの使い方を聞いてきた。「東京湾の根魚ならオレンジと白に実績がある。エコスカート単体よりもオキアミとの抱き合わせが手堅い」ってことらしい。「関西や九州では緑が人気」らしいのだが、その理由は「分からない」とのこと。北海道の根魚五目でも使いたいと話すと「あまり太い針だとエコスカートがずれて動きが変になる」ので、もう少し太いタイラバ用のような製品を勧められたのだが、北海道遠征はまだ先のことなので、まずはオススメされたオレンジと白に加えて、万能だと思われるピンクの3種類を買ってきた。
著者: へた釣り