へた釣りは潮先って何? 潮ケツって何?ってレベルでこれまであまり意識したことがなかったのだが、マゴチ大会で右舷前方の人にだけ魚信があったってのが潮先だったってことかも?と思い当り、調べてみることに。潮先に名人さんや達人さんがいると、潮ケツには魚が回ってこない?
まずは東京湾で分かりやすいように風は北風で潮は下げ潮のとき。多くの釣りで船は風に舳先を向けるので、船は下げ潮に乗ってゆっくりと後ろに流れていく。船長の操船はポイントよりも潮上側に船を回して、船尾からポイントへと入っていくことになる。最初に魚のいるポイントに仕掛けを入れられるのは艫に釣り座がある人。こういう場合に艫の席を潮先という。マゴチだけでなく、ヒラメ、シロギス、カワハギ、カサゴ、メバルなど、底周辺に生息している魚を釣るときには明らかに潮先に釣り座を取った人の方が有利らしい。魚は常に潮上に顔を向けてエサを待っているので、最も効率よく魚にアプローチできることになる。
風は常に真北・真南から吹いてくれるわけではないので、左舷、右舷のどちらかが潮先になることがある。例えば南西の風で下げ潮だったら、船は左舷の舳からポイントに入っていくことになるので一番有利なのでは左舷舳。最も不利なのは右舷艫ということになる。1日釣っていれば潮が上げたり、下げたり。風向きも変わっていく。「上げ潮のこの時間帯に勝負したいから釣り座はここ!」って具合に潮先となる釣り座を決められるようになれば、もう少し魚と出会えるチャンスが増えそうな気もするのだが……へた釣りは電車釣行の身なので、いい席にはなかなか入れないことが多い。
電車釣行派に優しいのが金沢八景・一之瀬丸の「リニアメンバー」サービス。無料で申し込めるので、へた釣りもメンバーにしてもらったのだが、「土日祭日の釣り座の席取りサービス(トモ・オモテは除く)」とある。まだ席取りをお願いしたことがないので、はっきりとは分からないが、一番前と一番後以外の席なら予約できるってことだと思う。潮先に違いないと思われる釣り座に近い席に座れるってことなので、今度一回サービスを利用してみようと思っている。
著者: へた釣り