洲の崎沖は裏切らない! 先週裏切られたような気もするけど、あれは沖の瀬、今日は洲の崎沖。金沢八景・一之瀬丸から今季2戦目の沖のウィリー五目。今日も釣れなきゃもう止めたな気分で臨んだのだが、楽しすぎて止められないかも。カイワリ、キントキ、オキメバルにヤリイカまで!!
一之瀬丸の予約は前日まで1名や2名でも夜になると急に「出船確定」となることが多い。何人乗船予定なのか分からない。まぁ、ウィリー五目は釣りにくいと感じるほどに混んだことはないので、いつもの時間に船宿に着く。着いてみると片舷7人…あまり大きな船ではないので横の人との間隔は1.5メートルくらい。吹き流しの3メートル近い仕掛けで、ラインの太さもビシのサイズも統一されてないので……これは苦戦するかもと出船前から弱気に。
席は右舷の前から2番目。潮先になる舳は川崎・つり幸の常連さんでウィリーをやり慣れている方だったので少し安心。右隣は「ウィリーは初めて」という老夫婦。人当たりのよい方だった。オマツリしても険悪な雰囲気にはならずに済みそうなので安堵する。船は1時間と少し走って洲の崎沖に到着。船長から「ウィリー針にもオキアミを付けてね」といつもの指導が入るが、探る幅は底から5メートル~12メートルだったのでウィリーらしい釣りはできそう。魚信がでますようにと願いを込めてシャクり始めると、すぐに強烈な魚信。
50センチ刻みで待ち3秒というスローなシャクリだったので、カイワリではない。やたら重いし、ときどき猛烈な引きこみを見せる。ドラグを緩めに設定してあったので、ときどき巻き上げが空転する重さ。なんだろ?と思っていたら、海面に金色と赤色の混ざった独特なシルエット。チカメキントキだった。しかも30センチ超えのが2匹。重いしよく引くわけだ。その後、しばらくキントキが入れ食いになる。ビシが着底してシャクリ始めるタナまで巻き上げているうちに魚信ることも。キントキは全部で12匹釣った。よく引くし楽しいんだけど、これだけ釣れると有難味が薄れていく。
キントキ以外の魚が欲しいなぁと考えていると、つり幸の常連さんの竿が猛烈にしなる。カイワリ!!!! 慌てて30センチ刻みで待ち1秒以下のカイワリシャクリに切り換えたのだがへた釣りの竿には魚信なし。「オキアミとイカ短を付けていた針に食った」と教えてもらう。ウィリーには食ってこないのかな?と諦めかけていたら、11時半くらいに竿がゴンッ!! これはカイワリでしょ!という引きを楽しみながら手巻きで100メートル。重量感もあったので尺越え確実と思っていたのだが、海面に見えたのは、銀色のカイワリと赤金色のキントキの姿。引きの強さをカイワリが担当し、重量感をキントキが担当してたってこと? サイズは25センチくらいだったが悲願のカイワリとのご対面に、洲の崎沖は裏切らない!とすっかり気をよくする。
ここで問題発生。12時前にして既にクーラーは8分超え。このペースで釣るとクーラーが溢れてしまう。キビナゴを付けて何かほかの魚が釣れないかなぁと遊んでいると、変な魚信。引くような引かないような、でも竿先に生体反応はあるので巻き上げてみると、イカ。ヒレが大きくて足が短いのでヤリイカだと思われる。ウィリー五目でイカを釣ったのは初めての経験だったので、これはこれでうれしい。スミを吐かれて海水氷が真黒になり、やっぱりこいつ嫌い!と思いなおすことになったけどw
ウィリーでイカを釣るというオチが付いても終わらないのが洲の崎沖。午後から沖上がりまで、オキメバルラッシュが発生してしまう。シャクって竿先が戻りきる前にクンッと小気味良い魚信が出る、ウィリーってこうでなくっちゃねなご機嫌な時合が続く。少しずつ反応がよくなっていったようで、終盤はトリプルあり、針数パーフェクトなフォースありと楽しませてくれた。ウィリーでの釣趣という点では、キントキよりオキメバルの方が楽しい。小型も混じったが全部で17匹。
バケツに放しておいたオキメバルをクーラーに詰めようとすると……入りきらない。カイワリ×1、キントキ×12、アカイサキ×3、アジ×1、ヤリイカ×1でほぼ満タンになっていたクーラーにオキメバル×17を追加すると、何度詰め直しても蓋が閉まらない。結局、氷も水も全部捨てて、ギュウギュウに詰め込んでなんとか蓋を閉めることができた。文句なしのクーラー満タンの釣果に満足♪ 満足♪
著者: へた釣り