説明したくはないが説明しないと話が進まない。日本人の3人に1人が罹患経験があるらしいアレである。40半ばを過ぎるまで無縁でこられたのだが、今冬からときどきおかしいなと感じ始める。どうしたことか釣りに行くとおかしいな感が増すのであるから、因果関係があると考えるしかない。
へた釣りのデリケートなお尻は釣り船の硬い釣り座に合わないようで、ちゃんと座布団は持って行っていた。ヘラ釣り用のクッションで、もともとはあまりきれいとは言えない堤防の上に座るために買った。それをそのまま船にも持ち込んでいた。何度も風で飛ばされそうになりながらも5年近く使っている歴戦の座布団である。座るという用途にはまだ十分使えるが、錘を止めてある手提げ部分はいつ千切れてもおかしくない状態だし、ジッパーの金具はとうに腐食して開け閉めできなくなっている。
買い換え時かなぁと思っていたときにお尻の受難である。お尻の受難者はドーナツ型クッションを使っているのを見たことがある。釣りに持って行ける防水性のクッションを探してみると、がまかつのクッションがドーナツ型だった。がまかつ製なので間違いなく釣りに持って行くのに適しているのだろうが、写真を見る限りではお尻の受難者用のフワフワ感が感じられない。釣り用とは書いてあるがお尻の受難者用とは書いてないので当然か…。
ドーナツクッションの多くがオフィス用でアウトドアでの使用が考慮されていない。そんな中、パッケージに釣りをしているイラストとともにアウトドアと明記してあったのが、オカモトの「円座 ラバークッション」。「お尻にやさしいドーナツタイプのゴム製ソフトクッション」であるらしい。一滴たりとも漏らしてはいけないゴムの会社の製品なので防水性は完璧? カバー付きなので、汚れてもカバーだけ洗うことができる。カバーに錘を止めるカンナビを縫い付けてもらえば風で飛ばされる心配もなくなる。
ダンロップの「フック式 エアークッション」も濡れても大丈夫という点では条件をクリアしているような気がする。U座型と角座型があり、人間工学的に座ってもお尻や背骨に負担がかからない設計になっているようである。特にU座型がお尻への負担が軽いと評判もよさそう。一方で、体重が重い人は…と読めるユーザーレビューがあったので、自重0.11トンのへた釣りは避けた方が安全かな?
釣りとお尻の受難の関係…本当にあるのかな?と調べてみた。どうやら冷たい水に浸かることがある渓流の釣り人や海でもウェーディングする人はお尻が冷える→血行が悪くなる→お尻の受難という傾向はあるようである。船釣りには関係ない? 朝早く釣りに行くときに家を出る前に排便を済ませておきたいという理由で必要以上にイキむからお尻の受難が起こる……これには思い当たる節がある。釣りに行くとおかしいな感が増す説明もつく。
著者: へた釣り