ゴールデンウィーク最終日に2015年のマゴチを開幕させることができた。アワセるタイミング覚えているか?と不安だったが、出だしは絶好調。正確には出だしだけ絶好調。出だし以外は絶不調。でも、55センチちょいの三塁打級も釣れたし、アドレナリン出まくりでダイエットにも効果あり?
前日の羽田・かみやのマゴチの釣果を確認すると、何匹釣れたかはさておき釣り人5人!!! それなら竿2本出せちゃうかもなんて余計な考えが一瞬頭をよぎったが、へた釣りが行く日のマゴチは必ず混む。そういう宿命なのである。船宿に到着し受付を済ませてみると案の定、16番目。潮先のチェックをしてなかったので、なるべく四隅に近い左舷の前から2番目に座ろうとしたのだが、デカッw船長から「こっちの方が広く使えますよ」と促されて右舷の胴に移動した。へた釣りの後にもう1人釣り客が来たようで、左舷9人、右舷8人の17人での出船となった。
船は1時間ほど走って大貫沖へ。東京湾観音下の水深7.5メートルと浅めのポイントから釣り開始。餌を上手に付けられるかな?と1年ぶりの釣りだとそこから不安になっていたりもしたが、頭が覚えてなくても意外と手は覚えているもんである。着底したらオモリを1メートル切って20秒待つ。何もなければ底を取り直し。ひたすらこの繰り返しがマゴチ釣りだ。最初の魚からのコンタクトは釣り始めて5分もしないうちに訪れる。竿先がクンクンと小さく引き込まれる。マゴチなら大きくグッグッと竿全体を引きこむような魚信に変化するのだが、そのまま終了。エビの頭だけ残っていた。デカッw船長によれば「フグですね。でも魚と会話できてよかったですね」。
次の魚信まで30分ほど時間が空く。今度も竿先クンクンから始まる。リールを巻きながら竿先を海面に向けて下ろし、アワセるタイミングを計る。竿先の引きこみは少しずつ大きくなっていき、やがて海面に突き刺さるようにグンッ。と同時にどりゃぁぁぁぁぁああ!!と竿を持ち上げてアワセに行くのがマゴチ釣りの醍醐味である。魚が乗ると頭上に持ち上げたはずの竿の穂先が目の前に見える。魚の重みで大きくしなったままの竿を、なんとか45度に維持して巻き上げてくる。何度か激しく暴れる。最初のクンクンから無事タモに収まるまでアドレナリンは出っぱなしである。2015年最初のマゴチは56センチの良型だった。
その30分後にもう1匹、40センチのマゴチを追加する。8時半に釣り初めて、10時の時点で2匹。時速1匹ペースを上回っている。ツ抜けは欲張りすぎとしても5匹は十分狙えそうな手ごたえに「絶好調!!!!!」宣言をしてしまう。分不相応な野望を抱いたせいで、大貫沖の釣りの神様に完全に見放されてしまった。そう考えるしかないほど、全く何も釣れなくなった。以後沖上がりまでの5時間、マゴチらしき魚信は一度、あったかなかったか(←微妙)。船中誰も魚信なしなら得心できるが、ほかの人には置き竿でもポツポツと魚信があるのに、20秒に一度タナを取り直して誘っているへた釣りにはフグやイカの魚信が何度かあっただけ。風が吹き始め海まで悪くなってくる。
最後まで頑張ってはみたもののそのまま沖上がり。マゴチ2匹とヒイカ1杯をお持ち帰り。ヒイカは最近はやりの活きイカパック風にしてみた。マゴチは当然、神経絞め。帰港10分前に血抜きをして、5分前に眉間にナイフを突き立てる。傷口から尻尾の方向にワイヤーを通していって、ピクピクとマゴチが痙攣すれば神経絞め成功だ。昨年、黄門ちゃまに教わった方法でうまくいった。さらにこの日は黄門ちゃまからスルメイカを1杯いただく。黄門ちゃまも洲崎沖の釣りの神様に嫌われたようで、この1杯が唯一の釣果だったみたい。
著者: へた釣り