カワハギがうまくいかず溜まりに溜まった鬱憤を宇佐美の沖で晴らすことに大成功。5年越しの悲願であったカイワリのツ抜けを達成し、お刺身でちょうど食べ頃サイズのハマチまで。尾頭付きのチダイもしっかり確保できて、お節料理を自力で豪華にしてみせるという目標に向け大きく前進。
糖質オフでも豪華なお節料理の食材をゲットすることを2015年ラスト2釣行の目標に定めた。1戦目は宇佐美・治久丸からカイワリ五目で出船。正月のお刺身用にカイワリを調達し、ついでに尾頭付きの塩焼きにするためのタイ(マダイ、チダイ、キダイ)もゲットしちゃおうというのが目論み。宇佐美駅には11時少し過ぎに到着した。港まで徒歩15分。風はなく海は凪いでいるように見えた。港には治久丸の大女将。弁当を広げて腹ごしらえしているとヒラメ・オニカサゴで出船していた午前船が帰ってきた。
午前船はあまり釣果が芳しくなかったようだ。左舷のグループは午後船にもそのまま乗船。午後船から乗り込む釣り人は右舷に入ることに。船長から釣り座を指定される。へた釣りは右舷の舳。大人しくタナで待たずにシャクリまくるので、舳でどうぞと言われることが多く、指定席のようになっている。右舷は5人。攻める水深が深いので、オマツリが少し不安だ。船は港を離れて噴火口と呼ばれている辺りの水深95メートルくらいのポイントで釣り開始となる。
港では凪ているように思えたが、沖に出ると思ったより海が悪い。舳だと船の上下で少しシャクリにくい感じ。船長からの指示は「タナは底から6~7メートル。シャクれる人はシャクってね」だった。底3メートルから50センチ刻みで10メートルまでを探ることに。シャクリだしてちょうど底6メートルくらいで穂先がクンッと入る。おそらくカイワリ。でもバレた。落とし直してすぐにまたクンッ。入れパクとまではいかないが活性はそれなりによい。今度は無事に取り込んでまずはカイワリ1匹目。お次は少し重量感のある引きで30センチ弱のチダイ。お刺身と尾頭付きを早々にゲットし好調な滑り出し。
忙しい釣りになった。シャクれば魚信はいくらでもある。ただし、船が激しく上下するので掛かり所が悪いのか巻き上げ中のバラシが多い。電動巻き上げでは対応できず手巻きで取り込むようにするといくらかバラシが減った。本日のハイライトは釣り初めて2時間ほど経ったときに訪れた。小気味よく引きこむカイワリの魚信を楽しんでいると、追い食いしてる風の手応え。十分に竿が曲がるのを待って巻き上げてみると、なんと4本針(ウィリー3本、オキアミ1本)に針数パーフェクトのカイワリ。イサキやオキメバルでなら何度も経験があるが、カイワリで針数パーフェクトは初めて。その後もダブルありでポツンポツンとは釣れてくれて終わってみればカイワリ12匹。これまでの自己最多記録が6匹だったので倍。船長から「やっとですねぇ~」とお褒め(?)の言葉をいただく。
裏本命の尾頭付き(チダイ)は3匹。ちょうど塩焼きにしていいサイズなのでこれも目標達成。随分引くなぁと慎重に慎重にやり取りして取り込んだのが45センチくらいのワラサ。へた釣り的にはハマチと呼んだ方が馴染みがあるし、美味しそうに感じるのでハマチと呼びたい。関西では正月のお刺身の定番魚なので、これは相当うれしい。他にはアジが2匹。40センチ超のドデカアジでデカいカイワリが掛かったと大喜びして巻いてきて、紡錘形のシルエットが見えると少しがっかり。でも伊豆の大アジは干物にすると絶品なのでキープする。ソウダガツオだけはリリースしたが、本日は余計な魚は釣れなかった。5時少し前に日が沈んで暗くなったので沖上がり。当然、大大大満足!!
著者: へた釣り