今季のカワハギの釣況を見ていると、竹岡沖はまだ厳しそうだが、剣崎沖ならなんとかなると考えていた。甘かった。上州屋カワハギ大会に参加するために初めての久里浜からの出撃。船が向かったのは希望通りの剣崎沖。でも、あかんかった。3匹釣ってリミットメイクが精一杯の大撃沈。
久里浜に始発で向かうとJR久里浜駅に6時20分に着くことが分かった。怖いのは品川駅での山手線(1番線)から横須賀線(15番線)への乗り換え時間が3分しかないこと。クーラーを引っ張って早足で行けばなんとか間に合った。終点が久里浜駅なので後は寝てても着く。久里浜駅から大会の集合場所である開国橋脇の空き地へは平作川沿いに徒歩で向かう。途中で巳之助丸、山下丸、やまてん丸といったカワハギ釣りで有名な船宿が見えた。どこもまだ出船前で釣り人が船上で準備をしていた。駅からも近いし、久里浜の船宿は電車釣行でも十分利用できそうだ。20分ほどで集合場所に到着。大会には遊び人の豊さん率いるチーム・遊び人(いずれ賢者になる)での参加。既に船は山下丸の3号船に決まっていた。
席は右舷の胴にチーム遊び人(いずれ賢者になる)で4人並んで釣ることに。ピカイチくんに魔法の板などなんだか仕掛けからして騒がしい4人である。へた釣りだってアワビ貼りブレード&ラバマックス、ハギポンなので騒がしい1人であるに違いない。船は港を出たところで他の船を待つためにしばらく停止した後、剣崎沖のポイントを目指して走り出す。水深20メートルくらいの場所で釣り開始となる。宙で叩いてタタキ下げ、底から1メートルくらいはフワフワと誘いながら探るという昨年確かこうやって釣ってたよなぁ~と記憶している釣り方で釣り開始。全く魚信なし。
試しに底にオモリを着けてみてもゲストの魚信がすぐにあるという状況でもなさそう。底で一生懸命誘ってやっとトラギスやベラが釣れてくるという感じで、魚全部が元気ない。カワハギはあまり魚影が濃くないように感じた。誘ってもカワハギが集まってくるという気配はなく、あまり動かしすぎずにチャンスを待つしかなさそう。釣り始めて30分ほどしてやっと本命らしい魚信。一度掛け損ねてもう一度誘ってなんとか掛ける。25センチ弱のカワハギだった。その20分後には微妙な魚信になんとか反応できて2匹目。こちらは15センチ級。
釣り開始して1時間で2匹釣れたので渋いながらもなんとかなるかなと思ったら、そう甘くなかった。以後、カワハギからのコンタクトが全くなくなる。ベラやトラギス、オキメバルやチャリコ(マダイの幼魚)が釣れるだけ。上州屋カワハギ大会のルールは3匹の重量勝負。あと1匹最低でも釣らないとチャンスなし。15センチじゃどうしようもないので正しくは20センチ以上のを2匹釣らないと勝負にならない。時間だけが過ぎていく。釣れている人はゼロテンション以下であまり動かさないという釣りをしている風だが、そういう釣りはあまりしたくないので見なかったことにして、誘い下げて宙で魚信を出すことにこだわる。
沖上がりは13時30分。残り1時間になってもリミットメイクができない。さすがに焦れ始めるが、なんとかできる物ならなんとかしている。なんともならない。13時少し前にやっと。やっとである。本命らしきガッという魚信。すぐにはアワセにいかず大事をとって竿を送って、カワハギを下向かせて、ゆっくりイ~チと数えてから竿を持ちあげるとガッガッガッと穂先をタタくカワハギらしい引き。これでようやくリミットメイク。20センチくらいだったので3匹合計長のTKB寸なら60センチ。箸にも棒にもかからないが検量まで進めたのでよしとする。
3匹の重さを測ってもらったら584グラム。以前釣った尺ハギ1匹の重量が720グラムだったので、尺ハギ1匹にも満たない。これはダメだと、表彰式で拍手だけして帰るかと諦めていたら……3号船は参加6船中一番たくさんカワハギが釣れた(平均2.48匹)ようで大漁賞というのをいただく。ほかの船は平均が2.0以下だったのでボウズの人も結構いたようだ。抽選で外れた人向け残念賞と最初にもらった参加賞で、クーラーの中は空っぽに近いにも関わらず賞品はトートバッグに収まらないほどにたっぷりいただく。
著者: へた釣り