タイ科の魚は中骨などのアラからいいお出汁が取れるのでお鍋にしていただくことが多い。俺が行っても終わらずどころか釣行で釣った魚は先にカイワリをお刺身で食べられるだけ食べて、ようやく1匹だけ混じったチダイの小鍋に辿りつく。25センチくらいの1尾で小鍋2回分くらいになる。
美味い物を食べた時、理屈は吹き飛ぶ。ただただ「ぬふふふふふ」という不気味な声が漏れ出る。カイワリのお刺身は「ぬふふふふ」といくら言い続けても足りないお味。釣った翌日が美味しさのピークだと思う。珍しくたくさん釣れたので「ぬふふふふ」な味を延長させて楽しもうとしたが…。
たくさん釣れたとかそういう分かりやすい成果には表れない釣りの満足度がある。俺が行っても終わらずどころか釣行は最多記録を更新しただけでなく、ほかの魚を混ぜず90メートル下の海中からカイワリだけを選んで釣ることに成功した。シャクリで釣り分けはウィリーの醍醐味。嬉しい。
前日まで絶好調なのに俺が行ったら急に釣れなくなるという予感に釣行前はすっかりナーバスになっていたが、竿を握ってシャクりだしたらすぐに魚信。好調を維持している手応えにあとは迷わずカイワリ用の高速シャクリで全力で釣り続ける。ラスト1投は自己最多記録更新を賭けて!!
宇佐美沖のカイワリの好調に腕を撫していると、剣崎沖のイサキも好調!!との連絡。「6月最多も狙えるんじゃない?」と煽られるとその気になる。タチウオも指4本級混じりと型がいい上にいい人なら30本以上。マダコも始めるなら今年がいい? カマスまで始まったらしい。どうしたんだろ?
大阪で肉といえば、豚や鶏は含まず牛肉のことを指す。でもって、肉を和風に調理した料理が抜群に美味しいのが大阪の特徴ではないかと思っている。6月の大阪のええもんその2は難波のカジュアル割烹Shunで「A5ランク牛しゃぶローススープ茶漬け」。肉の脂とお出汁が混然となり陶酔。
イサキ2戦でハリス切れ2回、針伸び1回。どう対処するの?と書いたら、U原工房長より「編み付けで枝ス」を勧められる。幹糸に結び目はなくなるので強度が上がるんだそうだ。言われてみればハリス切れは枝スの結び目で切れることが多い。添え糸なしの枝ス編み付けを覚えた。
釣りに行った日はほかの船の釣果報告は見ない。自分の釣果と比べて釣りの満足度が落ちることを避けたいから。プチ時化お立ち台で体幹トレーニング釣行から帰るとSNSに「今日は宇佐美が正解だったのでは?」とのコメントが……。ルールを破って、見てしまった。そしてトホホな気分に。
ヒメダイ釣りたさに宇佐美にプチ遠征しようかなぁと考えていたら、「今週末は時化ですよ~」と教えてもらう。あまり早い段階から天気をチェックすると、変化する予報に翻弄されるので木曜までは予報を見ないようにしている。土曜は確かに時化。日曜なら凪ではないが出れそうな気が…。
ヘリソプスのレインシューズとゴアテックス製の防水靴下の組み合わせは足が濡れることも、蒸れることもなく快適に使えている。足元を海水が流れる船上でも滑ることはないが、街中ですごく苦手な床があることに気付く。お店の床に使われているツルツルのタイルだ。滑って転んだ。
6月16日は第18回かみやメバルカサゴ釣り大会。募集ページにはうれしそうに28.5センチの良型メバルを持っているへた釣りの写真が掲載されている。2012年の第11回大会から昨年の第17回まで7年連続で参加している大会なので出たいのは山々だが…第3週は大阪行きなので行けない。
解禁初日の松輪の船でも竿頭ツ抜けがやっとという惨状に痺れる展開を覚悟し臨んだ剣崎沖イサキ2019開幕戦。金沢八景・一之瀬丸なら洲の崎遠征五目でお土産はあるはずと剣崎沖で釣る気ほぼゼロで臨んだが、案ずるよりであった。1日剣崎で釣れてイサキは13匹。最大は28.5cm!