午前中に浅場タチウオの攻略を今年も失敗した。午後はアジに癒してもらおうとアミ五目に。アジに癒してもらうという思惑はかなえられたが、アミ五目のもう1つのテーマであるゲストの高級魚で豪華刺し盛りチャレンジはサバだけ。ムツ針10号をへし折っていった魚の正体はなんだった?
午前タチウオ船に荷物を置いたまま一度下船して、コンビニでサラダと低糖質パンを買って腹ごしらえする。船に戻ってみると午後船の釣り人がそろそろ集まり始めていた。へた釣りの席は朝に確保しておいた右舷の舳。ほかの四隅も空いていたがいつもと同じ右舷の舳。コマセ釣りだから胴がよいとか、潮先がどこなんてことは考えていない。指定席みたいになっているこの席が慣れているし好きなのである。午後アミ五目は午前アミ五目が休船していたせいもあってか2隻出しに。貸し竿&オレンジのライフジャケット組多数だが横の人との間隔は十分あるのでオマツリの心配はなさそう。
金沢八景・一ノ瀬丸のアミ五目船には何度か乗船しているが、イサキ船でお世話になっている瀧本船長のアミ五目船は初めて。最初のポイントは「オキノネ」のブイ近くの水深10メートルのポイントだった。船長によってはまずはアジでお土産を手堅く確保するために、高級ゲスト狙いのハリス3号の仕掛けではなく、アジ用の仕掛けでと指導が入るが、瀧本船長の場合は最初からハリス3号の仕掛けでOKみたいだ。へた釣りの仕掛けは枝ス2本はアジ狙いのムツ針10号でイカ短を付ける。下針はマダイ針7号でオキアミを付ける。
タナは底から仕掛け長分の3メートル。1.5メートル、2メートル、2.5メートルでアミコマセを鋭く少量ずつ振り出し、50センチ巻き上げてタナで待つ。船長からは仕掛け長さ+2メートルくらいまでやってOKという指示が出ていたが潮が速かったのであまり上でコマセを撒くと魚を散らしてしまいそうなのでやっても3.5メートルまでにしておく。魚信はほぼ途切れずに出る。20センチくらいのアジが休みなく釣れ続け、アジがコマセの発生源に突っ込んでくるようになったらトリプル、ダブルも発生し始める。オキノネで中型アジを36匹+あとで泳がせ釣りに使おうとキープした南蛮漬けサイズを11匹。1時間半で50匹近くなので時速約31匹。半日で束超え確実ペースだ。
オキノネでこのまま釣り続ければアジならいくらでも釣れそうな雰囲気だったが、船長は移動を決断する。少し北上して福浦沖、富岡新堤近くのポイントへ。この辺りはマダイやイシダイなどが混じることがあるポイント。イシダイを狙って鋭くシャクリ続けた。アジのサイズがアップし釣れれば25センチ級の食べると最高のアジがポンポンと釣れてくる。最大サイズは29センチ。サイズアップした分、ダブルの発生率が落ちてペースダウンしたがそれでも魚を付けずに仕掛けを回収することはほとんどなく、順調に釣れ続ける。アジ釣りが楽しくって泳がせやろうとか、オキアミを撒いて高級魚を狙おうというアミ五目らしい戦略は頭から抜け落ちてしまっている。
アジ以外で釣れたのは35センチくらいのサバが1匹だけ。午前のタチウオと合わせて本日のお刺身盛り合わせはタチウオ炙り、東京湾金アジ、〆秋サバの3種盛り。十分といえば十分だが……なにかもう1目と考えていたら、穂先をグンッと持っていく魚信。巻き始めるとドラグが滑る。イシダイかもと喜々としてリールを巻く。海面に魚影が見えた。デカい。50センチはありそうな紡錘形の魚。イナダ? サバ? 背中の模様はサバっぽい? タモを探したが近くに見当たらない。ハリスは3号あるので手繰って抜いちゃえと持ち上げようとした瞬間にバレる。ムツ針10号がふところ部分で折れていた。たぶん巨大サバだったと思うのだが……無念。アジ54匹+小アジ(泳がせやらずにリリース)11匹+サバ1匹で66匹(55匹?)にて満足♪ 満足♪ 大いに癒された。
著者: へた釣り